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コラム

いくらをいつまでに必要なのですか?

計画というと皆様はどのようにお考えでしょうか。

独立・開業をされたばかりの皆様は「融資の際に必要だから」「サラリーマン時代無意味な計画を作らされてうんざりだった」

 

とあまりポジティブな想いはないかもしれません。

常々計画は必要だ!と私もお伝えしているのですが、

先日コンサルティングさせていただいたクライアント様は、「計画がマストではない社長」という珍しいタイプの社長様でした。

 

「高島さん、私初めて計画を作ります」

 

とおっしゃられたので、いつもの質問を投げかけました。

 

「今年の売上はどのくらいですか?」

この質問は少し意地悪かもしれません。すこし誘導しています。

実は、毎日売上を気にしている社長の皆様は、意外なことに大枠の金額を把握されていないことが多いのです。

その流れから、「売り上げの把握は、改革の第一歩ですよ」という話になりますが、こちらの社長様は、

ぴたりと「○○万円です」とおっしゃられました。もちろんここまでは、珍しくないのですが、

「では、1日の平均客単価と来客数を教えてください」

いやらしい質問ですね。私が逆の立場だったらとても嫌です。

 

「うーん。感覚的ですが、だいたい平日は○○人、休日は○○人、単価は、、、」

 

ここまできたら皆様はお気づきだと思いますが、このような目安は大抵合いません。

ここが実はコンサルティングの重要な役目の一つ「現状の把握」なのです。(もちろんこんな単純ではありませんが。。。)

 

しかし、こちらの社長様のおっしゃられた数値を計算すると、ぴたりと先ほどの売上高と一致しました。

 

コンサルタント、ピンチです!百戦錬磨のコンサルタントなら冷静に対処するのでしょうが、嘘が言えない私は、

素直に「すっごい!!!」とうなってしまいました。

 

このような方は本当に「計画はマストではない」と言えるかもしれません。

しかし、この後本人の希望で、計画を立ててみると

 

「今年、今月、今週、今日やることが明確になってすっきりしました」とおっしゃっていただけました。

 

そうなのです。言い訳っぽく聞こえてしまうのは覚悟の上ですが、

「計画は未来のために作る」

のです。

 

過去の数字を元に、未来のあるべき姿を模索することが必要なのです。

 

散文的になりましたが、

① 年間の売上、月の売上を突然聞かれても答えられますか?

② 単価、受注数で把握していますか?

③ では、それをどう活用していますか?

 

この3点に答えられるようになると、これからの3年間が違ってきます。

そのための計画です。今回のような天才社長は、本当にまれです。是非ご参考になれば幸いです。

 

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