香港のマーケットについて 「観光」
皆様こんにちは。高島です。
先日お仕事で2週間ほど香港へ行かせていただきました。
香港というと、夜景がきれい、高層ビル群などをイメージされるかと思われますが、このアイキャッチ画像が香港のビーチです。
まるでハワイかのような風景ですね。
実は、この場所、いわゆる香港といえば夜景!と表現されると場所から車で30分ほどのところにあります。
つまり、大都会とリゾートがものすごい近い距離にあるわけです。
これは、例えば2泊3日という短い旅程を組んでも「都会でショッピング、グルメ、リゾート地でバカンス」この二つが同時にかなえることができるということになります。
観光をこれから伸ばしていきたい日本からすると、とても大きなライバルになること必至です。
というか現在、香港の方が圧倒的に観光客が多いのですが。
また言語といったところでも、「どこでも」というわけにはいきませんが、英語が日本に比べて通じます。イギリス領だったというのもありますが、標識に関しても英語表記が必ずありますので、欧米人や東南アジア人からすると心理的障壁は低いと考えられます。
いやいや日本には「食」や「文化」がある!と言いたいところですが、香港の日本食のクオリティは本当に高いです。
いわゆる海外にある「なんちゃって日本食」とは比較になりません。値段こそ1.5倍しますが、日本の味を完全に再現しています。
アジア最大のカジノ マカオもフェリーで1時間圏内、台湾も飛行機で1時間、中国大陸も目と鼻の先。
「アジア旅行」の拠点となるに、ふさわしい点が様々あります。
今回の視察で、様々な調査を行いましたが、「観光」という切り口で考えると、まだまだ日本は不便なのだなという気持ちは拭い去れません。
これがとても悔しかったです。
今国会ではIR法案の論議がなされていますが、今からの参入でマカオを超えられると本気で考えているのでしょうか。
日本に来る旅行客のほとんどがアジア圏の皆様です。彼らからすれば日本にまでカジノを目的で行かなくてはいけないのかという理由がありません。もっと近くにマカオがある。しかもマカオは「買った場合の消費する場」も様々な形で準備してあります。どのような場所かは是非ネットで調べてみてください。
中国の規制で、マカオのカジノ収益も今、下火になりつつあります。
それなのになぜこのタイミングなのかが理解できません。
まずもって、日本を「リゾート地」にしようと考えるのは、日本の強みをかなり活かしきれないと思います。
海外の方の人気スポット第一位は宮島、第二位は原爆ドーム、第三位は松本城です。
どう考えても、複合型リゾート施設と相性がよいと思えません。
普通の企業であれば、強みをいかして、売上をあげるというのが定石なはずです。
それなのに、なぜ「夜消費の場が無いから」、という弱みを補てんしようとするのか、(私は正直そうは思いません。)その背景にはどんなことがあるのか、調べてみたいと思いました。