【創業の悩み解決】強みなんてない?と思ったら読むガイド

「強みが見つかりません」

「強みが見つかりません」この相談は特に創業期にはめちゃくちゃ多くいただきます。

確かに創業塾や創業セミナー、はたまた市販の本でも必ず「皆さんの強みを出してみましょう」という時間があります。
しかし90%の確率で「そんな強みありません」ということになります。
この記事では、自分の強みなんて見つからないという方のお役に立てると思います。
800社の支援を行ってきた中小企業診断士が、「強みの見つけ方」について解説して参ります。


1.そもそもなぜ強みを探す必要があるのか。


そもそもなぜ創業の段階で、強みを探していこうという話になるのでしょうか。
いくつか理由があります。

まず一番初めに上げられるのは「継続性」です。

事業は基本的にすぐに結果が出るということは非常に稀です。
完全ゼロからスタートの場合、早くても3か月、長いと1年間くらい赤字が続きます。


特別な才能があった、もしくは助走がしっかりしていたことを除き1か月や2か月では結果は出ません。
自分が得意なことでなければ、続けられない。 ということがまずあります。


強みの探し方は様々ありますが、「苦手なこと」「嫌いなこと」を徹底的にリスト化し、「それ以外から強みを探す」という方法もあるくらいです。

自分が得意≒好きなことであれば、結果が出ないときでも心がおれずに続けられる。というのが一つ目の理由です。

次に、「勝率を上げるため」です。

基本的にビジネスは競争環境にあります。
全く誰も目をつけていない市場に飛び込めば、競争がゼロな場合もありますが、そもそも誰も欲しくない、あるいは稼げても年間1万円程度みたいな、やってもビジネスとして成り立たないものもあり得ます。
すると基本的にあなたが始めようと考えているビジネスは、先にプレイヤーが参入しており、ライバルがいるわけです。
そのライバルと戦うためには、自分の強みを活かして他社との違い=差別化を生み出していく必要があるということです。

そして最後に、「大手と戦うために」ということがあります。

基本的に大手には資本力では勝てません。
大手は、人員も、お金も、ノウハウも沢山持っています。
ここと戦うのは、相撲を今日から始めようという人が、いきなり横綱と試合するようなもんです。 即退場です。命の危険すらあります。
そこで、自分の強みを活かして、大手が手を出さない領域で戦おうというのが理由です。

2.強みはめちゃくちゃ大事。でも始めから明確な強みを持っている人などいない  

私は、この記事を書いている現在中小企業診断士として9年目、実績は現在進行形で増えていますが800社以上の支援をしてきました。
セミナー・講義・講演の登壇回数も100回を超えています。ほぼリピーター・紹介のみで受注しています。

これだけ書けば強そうですけど、全て独立・起業後に手に入れたものです。
当然始めから明確な実績があったわけでは当然ありません。


今日からサッカーを始めようとサッカークラブに体験に行ったところ、 「君の強みと得意のポジションは?」 と聞かれたらどうでしょう。


いやまだ何もやったことないんで分かりませんけども。
という話になります。

もちろん自分の経験を活かして、独立・起業される方も多いです。
○○という名店で働いていたシェフ、勤務時代予約が取れないセラピストとして名を馳せたカリスマ店員、元オリンピック選手が始める体操教室、
これらはとてもわかりやすいですね。速攻で創業計画書けると思います。

しかし私のところに相談にいらっしゃる方のほとんどが、「大した実績・強みはないんです」と言われる方々です。
では、どうすればよいのでしょうか。

3.強みは基本的に相対的である

先ほどの、「○○という名店で働いていたシェフ、勤務時代予約が取れないセラピストとして名を馳せたカリスマ店員、元オリンピック選手が始める体操教室」など超強い強みについては置いておいて、 一般的な強みというのは「相対的」です。
例えば、「野球を小中高とやってました」という方は、体操教室や、トレーナーとして独立するのであれば、正直そこまでの強みにならないかもしれません。
一方で、「塾講師」として独立する場合であれば、「部活で忙しいながらも学力を上げていく方法を教えられる」となりますので、強みになります。
 漫画家として、デビューはできなかったけれど小さな賞は取れた、という方は「漫画界」では強みとしてカウントされないかもしれませんが、「ブロガー」になったらめちゃくちゃ強みになります。
 素敵な漫画と共に発信するブログは通常のブログよりもファンをつけやすい可能性があります。

つまり、自分では強いと思っていないことでも、「業界をずらす」ことでめちゃくちゃ強みになったりします。
私も、技術的には微妙なギタリストでした。
15年くらいやってましたから、まぁ素人からしたら上手い、でもプロミュージシャンからしたら、なんの特徴もない。そんな存在でした。

しかし、DTM(パソコンで音楽を作る感じ)の業界にずれてみたところ、ギタリストとしては無双でしたので、多くの方から「ギターのレコーディングをしたいから手伝ってほしい」とか、「生のバンドとして演奏が可能か監修してほしい」といったお声がけをいただくことが出来ました。
つまり、強みは「どこで発揮するか」によって大きく変わってきます。

4.ではどのようにすれば強みが見つかるのか

いよいよ結論になりますが、ではどうすれば強みが見つかるかというと、 「自分が役に立てる相手を見つける」ことにより強みが見つかります。
前述の通り強みは相対的です。
同じ能力でも、発揮する相手によって、それは「強み」にも「普通」にもなりえます。
ですから、自分の能力が強みになる相手=自分が役に立てる相手に対して、能力を発揮していけばいいわけです。

ではどうやってその相手を見つけるか。 そこで前回まで検討していたアフィリエイトが役に立つわけです。

発信活動では「誰に、何を、どうやって」を徹底的に考えていきます。
文章で相手に対して価値を提供していくわけですが、このような発信をしていくと、「記事が書きやすい分野」と「記事が書きにくい分野」が出てきます。

この記事が書きやすい分野というのは自分自身得意なものであることがほとんどなので、強みに直結します。
「自分自身強みだとは思っていなかったけれど、エクセルの知識を初心者向けに発信するのは書きやすいなぁ」 であったり、 「自分は普通だと思っていたけれど、営業活動でお客さんと仲良くなる方法って書きやすいなぁ」 みたいなことです。
自分自身は普通だと思っていても、「業界を変える」「対象を初心者とする」ことで書きやすいと感じる部分。それこそが、強みです。

5.会いに行く

アフィリエイトで難しいのが、目の前に相手がいないことです。
自分の記事が役に立ったかどうかは、記事にPVが集まっているかなどで判断していくしかありません。
SEOで上げていくにはそのブログ全体のコンテンツ数と質が必要になってきます。
書きやすさという部分で得意な部分がみえてくるだけでも大きな前進ですが、さらにその得意が本当に相手に喜ばれるかを見極めるには、人に会う事がとても重要です。

またただ人に会えばいいだけではありません。
皆さんの周りには、基本皆さんと同じ属性の人が集まってきます。
私もミュージシャン時代は、まわりにミュージシャンしかいませんでした。
まわりに中小企業診断士など当然一人もいませんでした。 ミュージシャンの中でギターが弾けるなど当然強みになりません。
ですので、自分のコミュニティの外へ出ていく必要があります。
異業種交流会などが想定されますが、まだビジネスを始めていない段階で、このような場所に参加するのはなかなかハードルが高いと思いますし、行く会を間違えると、営業の的にされるというリスクもあります。
そこで、おすすめなのは、まず地元の商工会に行ってみることです。

こちらについて、次回考えていきましょう。

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