「人を動かす」を読む~選ばれるために好かれる必要がある~
皆様こんばんは。中小企業診断士の高島です。
現代は、モノ発想からコト発想へ、さらにヒト発想へ(何を買うか、よりも、誰から買うかが重要になって来ている)移り変わってきているという仮説から、どうやっていけばいいのか?ということを探っております。
誰から買うかが重要であると考えたとき、人から好かれる極意を教える本として、「人を動かす」があります。
もう読み過ぎて、カバーすら無くしてしまいました。
めちゃくちゃ書き込みもしています。※本の中身を写真にとるとやはり著作権的にNGだと思うので自粛しますが、とんでもない量、マーカー&書き込みしてます。
今日はそんな私の大好きな本と共に考えていきましょう。
デール・カーネギーの『人を動かす』は、1936年に初版が発行されて以来、ビジネス書や自己啓発書の名著として世界中で愛読されています。
YouTubeでも紹介動画が多く、オリエンタルラジオ中田さんの動画でも取り上げられており、ご存知の方も多いと思います。
この本は人間関係の本質に迫り、相手との良好な関係を築きながら目的を達成するための実践的なアプローチを伝えています。
『人を動かす』は、以下の4つの大きなテーマに基づいて構成されています:
• 人を動かす三原則
人に影響を与えるための基本的なルールを解説しています。
私のベストワードトップ3(これ言葉としてあってる?)は、
人はたとえ自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらないものだ
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
しびれますよね。これは、コーチ・コンサルティングを行う際、最も気を付けている部分です。絶対に相手を否定しません。
この観点からみると、近年はやった「論破」など愚の骨頂であるとわかります。次いきます。
人を動かすには、相手の欲しがっているものを与えるのが、唯一の方法である。
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
マーケティングの真理中の真理ですね。こちらの都合や事情では相手は絶対に動きません。
相手が欲しがるものを与える。
相手の欲しがるものを知るには、ターゲティングが重要と私がもっとも大切にしている「誰に、何を、どうやって」につながっていきます。
3つ目はこれです。
何か素晴らしいアイディアが浮かんだ場合、そのアイディアを相手に思いつかせるようにしむけ、それを自由に料理させてみてはどうか
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
大人だ。理想とする大人がこれだ。
どうしても、手柄は自分のものにしたくなる。
素晴らしいアイディアを出せる人と思われたい。
そう思われたいという人の心をさらに一つ上のレベルから見て、相手に花をもたせる。
こんなんやられたら絶対好きになってしまいます。
• 人に好かれる六原則
他者との信頼関係を築くための具体的な方法を示しています。先ほどの原則のように1原則1引用すると、とんでもない量になってしまうのと、この後12原則、9原則と続きますので、ここからもベストなやつを何個か引用します。
友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
今回のテーマに近くなってきています。他人にカリスマと思われたい。素晴らしいブランドと思われたいと考えるのではなく、相手に純粋な関心を寄せること。これが必要ということかもしれません。
どんなほめ言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる
【ジャック・ウッドフォードの言葉 D・カーネギー 「人を動かす」より】
心当たりしかない。
自分でもコンサルティングをしていて、しっかりと話を聞いてくれる相手に対しては、「何としてでもこの会社を良くしたい」と思ってしまいますもん。
常にお客様のことを考えているけども、人間だもの みのる
• 人を説得する十二原則
相手に納得してもらうためのアプローチを提案しています。流石に長くなってきたので、この12原則からは1つ。
自分が悪いと知ったら、相手にやっつけられる前に自分で自分をやっつけていたほうが、はるかに愉快ではないか。
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
中小企業診断士として駆け出しだったころ、「先生としてあらねば」と勘違いしていた時期がありました。
この言葉に出会い、自分の間違いやミスは、とにもかくにも謝るところから始める。私のミスでなかったとしても、ミスの可能性があるならば、まず謝ってしまうというスタンスをとっています。
賛否あるとは思いますが、私はこの方法が気に入っています。
• 人を変える九原則
批判や強制ではなく、穏やかな方法で相手の行動を変える技術を紹介しています。
ここからも一つ。
与えられた評価がこの娘を変身させたのだ
【D・カーネギー 「人を動かす」より】
人は期待をかけられると、期待に応えようとします。この言葉は、子育てでも非常に役に立っています。
各章は実例やストーリーを交え、具体的かつ分かりやすく説明されているため、読者が即座に実践できる内容となっています。
この本から、「選ばれる理由」を探る
この本を改めて読んでみて、「どうなりたいか」「どう見られたいか」を意識しすぎず、他社に興味・関心を寄せること、それこそが人を動かす極意だ、という事が見えてきました。
ブランディングとは「どう思われるか」という点に意識がいきがちですが、やはりブランディングでもターゲットを決め、そのターゲットに全身全霊をかけて興味・関心を持つというマーケティングの原点に近づいている気がしました。
やはりその意味でも、「誰に対するブランドなのか」を考えていく必要があるように感じてきました。
こんな人類の叡智のような本が、文庫版は880円、ハードあばーでも2,200円で買えるとかはっきり言って本って、価格ばぐってますよね。まだお読みになっていない方、昔読んだけど、内容わすれちゃったという方は是非お手に取ってみてください。誇張抜きで、人生がかわる1冊です。
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本日もありがとうございました!!!