youtuberの過熱について

おはようございます。高島です。

今朝ニュースを見ていたら、youtuberの犯罪映像アップ問題が取り上げられていました。

ここ最近多いですね。

これは、実は企業の中では積極的に行おうとしている教育訓練の結論と同じものになります。

現在の研修においては、「成功体験の蓄積」と「共有」はメインストリームであると言えます。

営業活動等で、「うまくいった経験」があると、より仕事が楽しくなり、好循環が生まれます。

工夫した→結果が出た→うれしい→もっと工夫してみよう→結果が出た→うれしい

の好循環ですね。

そして「もっと工夫してみよう」の根底にあるのは、最初にうまくいった行動のバージョンアップが基本となります。

例えば、提案の際同じプレゼンテーション資料を使いまわすのではなく、顧客によってカスタマイズしてみたらうまくいった!

なのであれば、より顧客情報を分析して、最適な提案ができるよう資料をブラッシュアップします。

あるいは、業務改善なのであれば、「朝一番に今日のやることを書き出したら効率が上がった」なのであれば、「一週間の予定が俯瞰できるようアウトプット」してみよう、「個人だけじゃなくて、チーム全体で行ってみよう」などです。

そして、その結果を喜んでくれる人(上司や顧客など)が多くなればなるほど、期待が大きくなればなるほど、その工夫は大きくなっていきます。

もうお分かりの通り、昨今のyoutubeの問題はこの流れをまんま周到しているわけです。

少し過激なことをやってみた。(例:牛丼特盛を3杯頼んで全部残す)

閲覧数が上がった。

うれしい

もっと過激なことをやる。(例:高級すし店に行って3万円分頼んで全部残す)

閲覧数が上がった

うれしい。

コメント欄には、「アップ主さんのアウトローには感動」と書かれていきます。

 

こうなってくると、もはや「牛丼レベル」に戻ることはできません。

期待を裏切りたくない。

そして行動はエスカレートしていきます。

支持してくれる人がいると「自分は正しいこと」「意味のある事」「価値のある事」をしていると自己実現感が出てきます。

もちろん本当に社会に貢献できることであれば、素晴らしいことです。

しかし、上記の例でいくと「過激なこと=みんなが喜ぶこと」「みんながやらないこと=価値があること」と思考がすり替わっていきます。

結果、犯罪行為にまで行ってしまうわけです。

本日のニュースでも、「動画アップ後、犯罪性に気づいた」と容疑者が語っていました。

これが、保身の為なのか本心なのかはわかりませんが、

一つ言えることは

「みんなが喜んでくれているのだからこれくらいは許せされるだろう」

という考えや

「それでも自分を支持してくれる人がいる」

という想いがあったと思います。

何が言いたいかというと、我々コンサルタントもこのような危険性をはらんでいるということです。

我々コンサルタントが顧客からがっかりされるケースの第一位は

「そんなの知ってるよ。もっと画期的なアイデアないの?」

と言われることです。

しかし経営は基本がないと、それはただのギャンブルになってしまいます。

顧客の期待に応えたいがために、一発逆転のアイデアばかり提案してしまわないよう気を付ける必要があると感じました。

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