皆様こんばんは。高島です。
次回に引き続き、「起業をしてみたけれど、うかくいかない方の特徴」をお送りいたします。
② コンセプトが決まっていない。
これはカフェやレストランをオープンされる方に多く見られる状況です。
「一国一城の主になる!」
「料理が好きだったから、自分の店を持ってみたい!」
「あくせくしたサラリーマンを辞めて、のんびりとしたカフェをやってみたい!」
夢と希望をもって挑戦されてまぶしいくらいです。
しかし、残念ながら上記の3つはなかなかうまくいきません。
なぜか、
「自分の店を持つことが目標になってしまっている」からです。
つまりいわゆる「誰に、何を、どうやって」の視点が、とてもゆるゆるになってしまっているのです。
今回は特にターゲットに注目したいと思いますが、
「誰に売るか」
は、とてもとてもとても重要です。
例えば、皆様が「目が充血」しているとします。「どこ」に相談に行きますか?
ほぼ間違いなく「眼科」であると思います。
つまり「眼科」は「目」にトラブルを抱えている方を対象に医院を構えているわけです。
ではレベル2です。「ワンコインで買えるハンバーガー店」は、誰を対象にしていませんか?
そうです。ワンコインで行けるハンバーガー店は、「大富豪」や「美食家」を対象にしていません。またシチュエーションとしても、25歳以上のカップルの「ディナー」に選定されることは少なく、「特別な日」ともなればもっと選択肢から外されます。
ここが大事です。
うちの店はいつでもだれでも相手にしたい!
と考えた場合、「気軽な空間」と「特別感が味わえる空間」という相反する二つの空間を用意する必要がありますし、
メニュー、従業員、価格設定など幅が広すぎて、全てのニーズに応えることを同一店舗で行うのは不可能です。
また、ターゲット選びでも考えられます。
それでは、レベル3 「江頭2:50さんのターゲットは誰でしょう。」
おそらくですが、「30代のハイテンションな芸が好きな男性」となります。
ご自身の強みが「家庭的なおふくろの味」であるにも関わらず、ターゲットを「中学生」にしてしまっては、なかなか集客できないでしょう。
江頭さんが、「笑点」に出演しても、あの爆発力は活かせないでしょう。
さらにレベルを上げるとターゲットの絞り込みといったところまで行きます。
これは、立地や時代のニーズなどさまざまなマーケティング調査を行わないと、最適なターゲットを導きだすのは困難ですが、
「こだわりのコーヒーを、おしゃれなお店で」というコンセプトの場合、これをやりたいカフェは無数にあるため、ライバルが多いことになります。
あなたのお店は新規オープンなわけですから、「ほかの店から奪い取る」必要があります。そこには他には負けない絶対的な優位性が必要となります。
お店を持ちたい。その気持ちは素晴らしく、是非成功させていただきたいので、今日のお話しを頭の片隅にもおいていただけると幸いです。
次回は、「③ 計画がない」について書いてみたいと思います。