中小企業診断士2次試験対策はじめの一歩

中小企業診断士2次試験

えっ???受かっちゃった!!ど、どうしよう!!

私も1次試験を突破でたときの第一印象はこれでした。

喜びの前に、動揺が先に来る感じでした。そもそも受かるなんて思ってなかったから、当時2次試験がどんな試験すらわかりませんでした。

当時は、まだまだ中小企業診断士の情報自体が非常に少なく、何から始めてよいのか。。。と途方に暮れるばかりでした。そこで、今回は特別回として、中小企業診断士2次試験対策何から始める?についてお話します。

はじめに

中小企業診断士2次試験は、紙面上で行うコンサルティング試験です。

問題文として企業の状態を書き記した「与件文」というものがあり、その企業に対してコンサルティングを記載していくというモノなのですが、これが受験生を大いに苦しめます。

何を勉強していいのか迷子になってしまう方が続出します。

その理由は2つあります

① 公式の解答が発表されない

② 点数のつけ方が分からない

となると、何が問題かというと、過去問を解いても自己採点ができないという恐ろしい事態になります。

一応過去問は公表されているため、問題を解くことはできますが、自分が書いた答案の点数が何点なのか分かりません。

では、どうやって対策をすればいいのか。こちらを見ていきましょう。

1.ふぞろいな合格答案を手に入れる

こちらは、合格者の再現答案(合格者が本番当日に書いた答案を後日再現したもの)を集め、どのような答案なら点数がつくのか?を分析している書籍です。

ふぞろいな合格答案

※上記はアマゾンアソシエイトリンクになっています

実際私も、昔執筆メンバーとして参加していました。

合格者たちの答案に共通する文章やキーワード(1次試験の知識から導かれるワード)を抽出して自己採点できるようにしようと試みたものです。

私自身もこの書籍を受験生時代使っていました。

まずはこちらの書籍を手に入れることが最優先となります。例年1次試験終了直後から品薄になり、メルカリなどで高額取引をされることも多いので、早めにゲットしましょう。

受験校の模範解答は確かに素晴らしいですが、あれを80分で書けるか?と聞かれるとだいぶ怪しいと思います。

合格者は80分でどの程度書けたのか

これを知る所からスタートです。

2.試験に慣れる

まず非常に大切なことですが、この試験に慣れるということが必要になってきます。

そもそも現代人は長文が読めなくなっています。

例えば、次の文章をお読みください 平成19年度 第2次試験問題 事例Ⅱより抜粋

B社は、現在の経営者の祖父により建材・金物店として、首都圏の郊外にあるX市の駅前商店街で創業された。3代目である経営者は、郊外のバイパス道路沿いに、大型駐車場を十分確保できる店舗用に適した土地を所有していたため、今から30年前に会社を駅前商店街から移転し、駐車場併設、平屋店舗、素材の自己加工を特色とした本格的なホームセンターの経営を単独店舗で始めた。

よろしいでしょうか。↓が続くところまでスクロールしてください

さて問題です。

3代目社長はなぜ店舗を移転したのでしょうか?

え?理由なんて書いてあった?

と思われると思います。

しかしながら、

「3代目である経営者は、郊外のバイパス道路沿いに、大型駐車場を十分確保できる店舗用に適した土地を所有していたため、今から30年前に会社を駅前商店街から移転」

とあります。

ここから以下の事が読み取れます。

① 遊休資産があった。

② 大型駐車場を十分確保できる→首都圏郊外はモータリゼーションにより駅前立地よりも、郊外の方が有利に働くと読んだ

などを推測できます。

またここから、現在も来客者はおそらく車で来店されるということも読み取れます。

このように、問題文から瞬時に背景を読み取るということは、「慣れる」という作業が必要になってきます。

3.イメージとしては推理小説

問題文にはヒントがちりばめられています。

当たり前ですが、ノーヒントでは、受験生の解答がバラバラになりますので、それこそ採点を付けようがありません。

しかし、ヒントに気が付いてそこに1次試験で得た知識を掛け合わせると答えが導かれるという仕組みになっています。

イメージは推理小説です。

作問者は、まずトリックを考える

そのトリックのヒントを文章にちりばめる

トリックに気が付くようになるには、何度も何度も読んでみることが必要になります。

4.作問者に想いをはせる

ここでおススメなのは、「作問者に想いを馳せる」ということです。

作問者は、中小企業診断協会から依頼され、問題を作っています。

おそらくその時のオーダーはこうです。

中小企業診断士の1次試験の知識を理解し、使いこなせる方が60点以上を取れるように問題を作ってください。

というオーダーになるはずです。

ということはどういう問題は作れないか

① 業界の知識が無いと解けない問題

明らかに有利不利が出てしまいますし、それでは、1次試験を理解しているかというところから趣旨がズレます。

② 1次試験の知識を使う場所を用意する。

定番フレームSWOT分析から3C分析、バリューチェーン、競争優位性、事例Ⅲであれば、ボトルネックであったり、5Sであったり、ECRSだったり

この知識を活かすことで、問題文からヒントが浮き上がってくるよう仕掛ける

とにかく、問題文に書いてあることに忠実に、1次試験の知識という虫眼鏡を通して、ヒントを掴む。まずはこの訓練を1か月行ってみてください。

ニーズがあれば、また更新いたします。よろしければツイッターでの拡散いただけますと、非常に励みになります。

頑張っていきましょう。今日もありがとうございました!!

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